子ども・若者支援に思うことコラム

『東京都における養育支援訪問事業の改善課題に関する調査研究』報告書

更新:2022年10月17日 寺出壽美子

◇報告書のページと要旨◇

*調査研究報告書62ページの内容について、ページと要旨を以下のように一覧にまとめてみました。報告書を読まれる時にご活用いただければ嬉しいです。

P.1 はじめに  ・調査研究の目的 ・調査目標…量的調査―西郷 事例調査―寺出
P.3 アンケート ・回収 62自治体のうち56自治体から回収(回収率は90%)
P.4 養育支援訪問事業の実施割合  ・区市はほぼ100% 町村は4割
P.8 訪問の条件 ・親の在宅時のみが約6割 ・親の不在時も訪問できる3割…要検討
P.8 支援内容  ・掃除・洗濯・調理・子どもの世話が8割以上
P.9 養育支援訪問事業を実施  ・しかし、6自治体は育児・家事援助の支援は実施せず
P.13 研修 ・行政による研修費なしが半数・行政による研修実施は17自治体・年1回56%
P.14 研修内容 ・事業の意義と目的・児童虐待の予防・守秘義務・支援の実際…要検討
P.15 事業の対象 ・要支援家庭90% ・特定妊婦等産後短期間90%
P.20 訪問期間 ・3か月内21%・6か月内11%・1年内19%計51% ・1年以上33%
P.21 要支援家庭の年齢制限 ・小学校入学前まで19% ・18歳未満61%…実態は?
P.29 事業の評価 ・極めて有効と有効を合わせると、ほぼ100%
P.30 事業実施上の問題点 ・訪問支援者を十分に確保出来ず50%・行政内部での事業理解が不十分13%・行政担当者や訪問支援者の研修が不十分10%・予算不足10%
P.34 8自治体に子どもの精神的回復に最も寄与出来たと思われる12事例をインタビュー
P.42 12事例の概要 ・不適切な養育12事例・ひとり親9事例・生保7事例・親の精神不安定7事例・支援の期間5年以上5事例(1年未満で終了3事例…要検討
P.44 事例調査―まとめ…・厚労省ガイドライン「中期支援型による支援を想定…、6か月から1年程度の中期的目標を設定…。」…子どもの変化・親の変化・親子関係の変化
P.46 芹沢俊介の『養育の理論』…子どもは誰か(「受けとめ手」)に無条件に受けとめられることで安心・安定する。その「受けとめ手」の不在が児童虐待である。しかし、別の誰かがその子どもを受けとめ続けると、子どもは精神的に回復することが出来る。
P.48 「9年間支援」…ゴミ屋敷・母のヤングケアラー・中学時に「受けとめ手」と出会う。
P.55 「数年間支援」…親自身が子ども時代に被虐体験―親への手厚い関りが必要…要検討
P.57 「7か月間支援」…施設で育つ―「受けとめ手」との出会い無し。親への関り必要
P.59 考察―子どもの精神的回復に有効な支援とは、子どもが心底信頼できる訪問支援者と出会えて、安定するまで受けとめ続けてくれること。最低でも2年は掛かる(P.60)


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